2016年06月11日
アリゲーターガーの憂鬱が現実に・・・
皆さんは以前、このブログでアリゲーターガーの憂鬱というタイトルで本ブログで取り上げたコラムを覚えているだろうか?
その時の記事はコチラ
日本各地で飼いきれなくなり放流されたアリゲーターガーについての生態系に対する影響とその危険性について警鐘を鳴らす意味で取り上げさせて頂いたのだが、まさかその危機が久米島に起こるとは・・・
事の起こりは今年の1月後半、銭田の釣り少年ことゆうごからのLINEのメッセージからだった。
「ぼびぃさん、銭田川にアリゲーターガーが居ます!」
最初は我が目を疑ったがその後のやり取りで魚の形状や大きさ等からガー類であることは間違いないと判段、ゆうごを初めとする数人の高校生が奴を釣り上げるべく狙っているとの事。
恐らく久米島で飼っていた誰かが放流した事には間違いない。
先ず、ホタル館の佐藤さんに事の詳細を連絡、密放流もしくは不法投棄という事で地元警察にも報告
早速、警察も動いてくれて捜査を始めてくれた。
続いてこの魚を捕獲した後の処分について検討
それにつていは生きたまま捕獲出来ればホタル館に於いて飼育できるとの事で話がまとまり高校生達に釣れたら報告するようにと伝えておいた。
しかしその後アリゲーターガーは忽然と姿を消し、2月には異例の寒波に久米島は襲われ、雪や霙、霰まで降る冷え込みとなり河川内の魚や沿岸域の魚が浮く事態となった。
この冷え込みでアリゲーターガーも死んだと思っていたのだが・・・
そしてゴールデンウイーク明けの5月7日
再びゆうごからLINEが
「アリゲーターガー釣れたらしいです」
のメッセージと共に次の写真が送られてきた
紛れもないアリゲーターガー
大きさは50cm程だろうか、地元の子供が釣ったらしい。
この大きさは正に水槽で飼育していて持て余し始めるサイズ。
ガー類は体が硬く水槽内で反転するのに水槽の奥行きが無いと体を曲げて反転する事が困難となる。
一般的に奥行き45cmの水槽が家庭で置ける水槽の限界で、そういった意味からも50cmとなるとかなり窮屈なのだ。
更に餌を食べる量もこのサイズになると半端じゃない。
この両点から飼いきれなくなり銭田川に放流したと見て間違いないだろう。
しかし、あの寒波を生き抜いたとはアリゲーターガーの生命力恐るべしである。
次の問題はこの魚の処分について
釣った方はオイラは直接面識も無いのでゆうごにはホタル館に持っていく様に本人に伝えてくれと言っておいた。
こういった魚を釣った場合、子供なら飼いたくなるのは当然の事で飼うには問題無いがやはり飼いきれなくなり再び放流される事が一番懸念されたからだ。
結局、魚はまれーぐまのおじさんこと司法書士の戸田君が飼う事で落ち着いた。
彼なら以前にも地元愛知でアリゲーターガーを飼っていた事もあるし再び放流する心配も無い。
本人曰く、「池を掘って3mまで育てる」らしい(笑)
とりあえず再び放流される危険性については回避されたが、残るは誰が放流したのか。
この件については警察が動いてくれているのでそちらに任せるとしよう。(誰が放流したかはある程度、目処がついているらしい)
さて、アリゲーターガーの憂鬱でオイラが特定外来生物の指定を早急に行って欲しいと書いたが、今年、ヨーロッパオオナマズと共に特定外来生物に指定された。
但し、ガー類については飼育している人も多いので施行されるのは2018年からとなる。
飼育している人は2018年までに環境省への届出が必要となる。
2018年以降は申請が無ければ飼育する事も移動させる事は出来ない。違反すれば特定外来生物法違反となり処罰の対象となる。
これに関して危惧される事態が条例施行前に放流という事態が起こる可能性も否定出来ない。
届けを出すのが面倒なのでならば捨ててしまえという無責任な飼育者が必ず出てくると予想される。
アリゲーターガーの憂鬱
まだ予断を許さない状況にあるのは間違いない
その時の記事はコチラ
日本各地で飼いきれなくなり放流されたアリゲーターガーについての生態系に対する影響とその危険性について警鐘を鳴らす意味で取り上げさせて頂いたのだが、まさかその危機が久米島に起こるとは・・・
事の起こりは今年の1月後半、銭田の釣り少年ことゆうごからのLINEのメッセージからだった。
「ぼびぃさん、銭田川にアリゲーターガーが居ます!」
最初は我が目を疑ったがその後のやり取りで魚の形状や大きさ等からガー類であることは間違いないと判段、ゆうごを初めとする数人の高校生が奴を釣り上げるべく狙っているとの事。
恐らく久米島で飼っていた誰かが放流した事には間違いない。
先ず、ホタル館の佐藤さんに事の詳細を連絡、密放流もしくは不法投棄という事で地元警察にも報告
早速、警察も動いてくれて捜査を始めてくれた。
続いてこの魚を捕獲した後の処分について検討
それにつていは生きたまま捕獲出来ればホタル館に於いて飼育できるとの事で話がまとまり高校生達に釣れたら報告するようにと伝えておいた。
しかしその後アリゲーターガーは忽然と姿を消し、2月には異例の寒波に久米島は襲われ、雪や霙、霰まで降る冷え込みとなり河川内の魚や沿岸域の魚が浮く事態となった。
この冷え込みでアリゲーターガーも死んだと思っていたのだが・・・
そしてゴールデンウイーク明けの5月7日
再びゆうごからLINEが
「アリゲーターガー釣れたらしいです」
のメッセージと共に次の写真が送られてきた
紛れもないアリゲーターガー
大きさは50cm程だろうか、地元の子供が釣ったらしい。
この大きさは正に水槽で飼育していて持て余し始めるサイズ。
ガー類は体が硬く水槽内で反転するのに水槽の奥行きが無いと体を曲げて反転する事が困難となる。
一般的に奥行き45cmの水槽が家庭で置ける水槽の限界で、そういった意味からも50cmとなるとかなり窮屈なのだ。
更に餌を食べる量もこのサイズになると半端じゃない。
この両点から飼いきれなくなり銭田川に放流したと見て間違いないだろう。
しかし、あの寒波を生き抜いたとはアリゲーターガーの生命力恐るべしである。
次の問題はこの魚の処分について
釣った方はオイラは直接面識も無いのでゆうごにはホタル館に持っていく様に本人に伝えてくれと言っておいた。
こういった魚を釣った場合、子供なら飼いたくなるのは当然の事で飼うには問題無いがやはり飼いきれなくなり再び放流される事が一番懸念されたからだ。
結局、魚はまれーぐまのおじさんこと司法書士の戸田君が飼う事で落ち着いた。
彼なら以前にも地元愛知でアリゲーターガーを飼っていた事もあるし再び放流する心配も無い。
本人曰く、「池を掘って3mまで育てる」らしい(笑)
とりあえず再び放流される危険性については回避されたが、残るは誰が放流したのか。
この件については警察が動いてくれているのでそちらに任せるとしよう。(誰が放流したかはある程度、目処がついているらしい)
さて、アリゲーターガーの憂鬱でオイラが特定外来生物の指定を早急に行って欲しいと書いたが、今年、ヨーロッパオオナマズと共に特定外来生物に指定された。
但し、ガー類については飼育している人も多いので施行されるのは2018年からとなる。
飼育している人は2018年までに環境省への届出が必要となる。
2018年以降は申請が無ければ飼育する事も移動させる事は出来ない。違反すれば特定外来生物法違反となり処罰の対象となる。
これに関して危惧される事態が条例施行前に放流という事態が起こる可能性も否定出来ない。
届けを出すのが面倒なのでならば捨ててしまえという無責任な飼育者が必ず出てくると予想される。
アリゲーターガーの憂鬱
まだ予断を許さない状況にあるのは間違いない
Posted by ぼびぃ at 15:16│Comments(4)
│ぼびぃのコラム
この記事へのコメント
起こってほしくないことほど現実になってしまうものですね。
自然繁殖していないことだけを祈っております!
自然繁殖していないことだけを祈っております!
Posted by すが at 2016年06月11日 18:29
>すがさん
久米島では個体はこの個体だけだと思うので繁殖はしていませんが、多摩川を始めとする複数の個体が目撃されている地域については可能性があります。
未確認情報ですが、20cm程の幼魚が複数目撃されたという場所もあるらしいです。
久米島では個体はこの個体だけだと思うので繁殖はしていませんが、多摩川を始めとする複数の個体が目撃されている地域については可能性があります。
未確認情報ですが、20cm程の幼魚が複数目撃されたという場所もあるらしいです。
Posted by ぼびぃ at 2016年06月12日 06:20
もし愛知県の川に捨てるバカタレがいたら、オレが釣ってやる!
もちろん焼いて食う
もちろん焼いて食う
Posted by げーての会々長 at 2016年06月12日 06:31
>会長
味はいまいちらしいけど、げーての会の食材としては最適だな(笑)
名古屋城の堀にも居るってよ。
味はいまいちらしいけど、げーての会の食材としては最適だな(笑)
名古屋城の堀にも居るってよ。
Posted by ぼびぃ at 2016年06月12日 10:24