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久米島を中心にルアーフィッシング、エギングをメインに活動
久米島のショア、オフショア問わず釣れる時に釣れる獲物を狙っています。
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2013年12月27日

アリゲーターガーの憂鬱

今日は最近オイラが気になっている話題から
数年前から日本各地で生息が確認されているアリゲーターガーについて
アリゲーターガーの憂鬱


オイラの記憶が正しければこの魚が観賞魚として日本に輸入され始めたのは今から20数年程前だと記憶している。
ちょうど観賞魚ブームであの当時、日本にはあまり輸入されていなかった北米原産の魚がまとまって輸入されてきた時期にその内の1種として輸入されて来た。
以前からその存在は知っていた。
オイラのバイブル、釣りキチ三平にも短編として登場する魚で、当時は正体不明の魚が釣れたとして、読者にその正体を誌面で公募した事でも記憶に残っている。
釣りキチ三平ではあの頃から外来種問題を提議していて、ブラックバス、アリゲーターガーが取り上げられていたが、ブラックバスに関しては国内に既に定着していたが、アリゲーターガーに関しては水族館で見られる程度の魚で、観賞魚としてはその仲間のスポッテットガーやフロリダガーが登場していた位。
当時は誰もがアリゲーターガーが国内で野生化するなんて夢にも思っていなかったが、それを予測(ある意味予知かも)して漫画に取り上げる矢口先生の先見性たるやもう、魚界のノストラダムス的存在である。

そのアリゲーターガーが国内で野生化し広まってしまったのは養殖によって安価な値段で購入できるようになってしまった事が大きな要因だろう。
現在、国内でのアリゲーターガーの販売価格は最安値で680円!5cm程の稚魚の値段だが、これが1年足らずで30cm以上に成長するとは思わずに安易に購入してしまう例が後を絶たない。
アリゲーターガーの憂鬱


アリゲーターガーの稚魚

あとはもうお決まりのコースで
餌代が掛かる→大きくなり過ぎ手持ちの水槽では狭くなる→他の魚が入れられない→ショップでも引き取ってもらえない→池や川に放流すると、なる訳。

この魚が厄介なのは国内の池や川に放されても越冬出来てしまうという事。
そしてこの魚は浮き袋が変化した呼吸器官を持つ為、酸素量の少ない場所でも空気呼吸を行うことによって生きていける。
更に厄介なのが
汽水域や海水域でも生息可能という事。
実際に本来の生息地であるアメリカ東南部においては汽水域が主な生息域で、大型の個体が生息しているエリアでもある。
TVのニュースでも多摩川の支流にこの魚が現れ、怪魚ハンターなる人物が捕獲したニュースを見た事がある方も多いはず。
また、ネットでちょっと調べれば日本各地で釣り上げられている記事を目にする事が出来る。

今の段階では観賞魚として飼育されていた本種が飼いきれなくなり野外に放流され生息し続けているのだが、将来的に危惧される事が二つある。
一つは
野生個体の繁殖による分布域の拡大
そしてもう一つ
この魚を釣りたいが為に密放流すると、言う事。

国内の淡水域で1mを優に超える怪魚が釣れるとなれば密放流してでもそれを釣りたいと思う輩は確実に存在する

かつてのスモールマウスバスがそうだった様に。

以前、久米島でもアリゲーターガー生息の噂があった。
その可能性も確実に否定は出来ないが、沖縄本島での生息の可能性は十分にある。
汽水域でも海水域でも生活可能となれば各河川を行き来してその生息域を広めてしまう可能性も十分に考えられるし、オオクチユゴイやホシマダラハゼといった固有の魚種に関しても影響が出ないとは言い切れない。
ガノイン鱗という鎧の様な鱗を持つ本種には外敵となる生物も居ないだろうから正に無敵状態なのだ。

オイラの個人的な意見としてはいち早く特定外来生物としてリストアップしてもらう事を環境省にお願いしたい。

この魚の存在は日本国内においては危険すぎる存在である。



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この記事へのコメント
輸入する時の書類には鑑賞用魚とかペット用昆虫くらいにしか書いていないらしいよ

もっとちゃんと管理してほしいよね

名古屋市内でも北米産のブラックバスやブルーギル、ミシシッピアカミミガメ、アライグマ、ヌートリアはすでに定着してるしワニガメ、チャネルキャットが定着しつつある

アリゲーターガーも例のティラピアが釣れる温排水のドブ川で何度も目撃されている

もし遭遇したら、やはり釣り人としては狙ってみたいね


それより個人的に気になるのはブラックバスを駆除している同じ人たちが川に同じ北米産のレインボートラウトをバンバン放流してイワナやヤマメを追いやっていること
Posted by げーての会々長 at 2013年12月30日 01:54
>会長
会長が挙げた生き物は全て特定外来生物、ニジマスは要注意生物として環境省のリストには取り上げられているけど、アリゲーターガー及びガーの仲間がどちらにもリストアップされていないのには疑問を感じるよ。
例の川にも居るんだね。
是非、たらこペンシルで釣り上げて、アクアとと岐阜に寄贈して下さい。
Posted by ぼびぃぼびぃ at 2013年12月30日 10:05
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