真夏のパヤオゲーム

ぼびぃ

2015年07月18日 19:30

台風9号が沖縄地方に猛威を振るった直後、今度は台風11号の影響で出船が危ぶまれた今回のパヤオ釣行
前日の予報では4mのうねりを伴うと、天気予報では言っていたのだが・・・

朝、起きて海を見てみるとどう見てもベタ凪

直後、太一丸の船長から電話があり「海、ベタ凪だけど行く~?」
と、いつもの船長らしからぬ前向きな対応(爆)

「勿論、行きますよ、その為に昨夜、染谷さん説得しましたから(笑)」

ビビリ山の染谷さんを実は前日の焼肉の時に「明日は絶対に4mのうねりなんて来ないから、大丈夫だって!」
と、強引に説得していたのだ。
勿論、全く根拠が無かった訳でなく毎日家のベランダから海を見ていれば荒れるかどうかは必然的に判段出来る。
その為の事前工作(笑)

オイラの予想どうり海はベタ凪、朝8:30、船は7番パヤオに向けて舵を切った



ベタ凪の海を7番パヤオ目指して進んでいく




7番には既に数隻の船が到着せいていて、大阪からの北川さん達のグループの乗るきよ丸さんも到着していて、見ると既に数名のロッドが曲がっている。
オイラ達も早速、ジギングを開始

オイラは何時もの様にスローなしゃくりからスタート
が、一向にアタらない。古堅さんは何時ものパワージャークで連発、太一も染谷さんもヒットしている。
と、言うことは。



リアクション重視のスピードジャークでメバチが反応してるらしい。
が、オイラは何時もの様にスローで様子を見てみる。
活性が高ければスローでもファーストでも魚からの反応はあるのだが、リアクションの釣りとなると群れの中の反応する個体を拾っていく釣りになる。
当然、魚に見切られる可能性も高くなり、スレて全く反応しなくなる事が多い。
案の定、何匹か釣った時点でアタリがピタリと止まった。
魚探の反応も魚が散ってしまっているらしい。

他の船も居てこれ以上7番に留まっても釣れないと判断し、移動を決意

次に向かったのは水中1番
ここにも数隻の漁師さんの船が居たがあまり釣れていない感じ。

案の定、反応ナシ

ここも早々に移動

続いて水中2番
前回のパヤオ釣行で30kgクラスのキハダを釣ったゲンの言いポイント。
最初の内は魚の反応は写るもののやはり散っているらしく、ジグにアタリは無い。

そんな状況が一変する事態が起きた。
突然、100m程前方にカツオのスーパーボイルが発生!
今まで静かだった水面がいきなり波立ち、カツオがベイトを捕食し始めた、すると今まで全く反応の無かったメバチがいきなりスイッチが入ったかの如くジグにヒットし始めた。
オイラもここではハイスピードのショートピッチでメバチをゲット。

しかしそんな状況も長続きはせず、30分程でフィーバータイムは終了。
帰りに4番を偵察してこの日は帰港。

何故かメンバー全員が極度の疲労に見舞われ、その夜の暴飲暴食は中飲中食で解散となった(笑)

2日目
やはりこの日も海はベタ凪
前日良かった2番パヤオへ直行、前日のパターンを考慮してハイピッチショートでしゃくると1投目からヒットするがバラシ
続く2投目もハイピッチでしゃくると直ぐにヒット
慎重にファイトして上がって来たのは5kg程のメバチ




ヒットジグはVICTIM piatto 85g(怪しいホロバージョン)

続いてスローではどうか反応を見るがスローでもヒット
恐らく魚が食ってきているパターン、こういう時は長い時間食いが立つのだが、その後はヒットするもののポツポツ。
どうやら群れがあまりまとまっていないらしい。
エビングをしている染谷さんにはコンスタントにヒットしている。
水面でも鳥の下ではボイルがあるものの、魚のサイズが小さい。
エビングで釣れてくる魚の中にはニジマスみたいなサイズのキハダも・・・

型も数もイマイチなので帰りながら4番パヤオに寄る事に。
前日に餌でムロアジの良いサイズをバラしていたので、是が非でもムロアジを釣りたいと思っていた(笑)

4番には鳥も居て時々マグロのボイルや跳ねも確認出来る。
中には20kgオーバーの良いサイズも。
ここではオイラは先ずトップで攻めてみる。
ペンシルのリトリーブ&ステイで飛沫を上げて動かし止める。その繰り返し。
止めた時に出るのがこの釣り方の特徴、何投かした時、ステイさせたペンシルに何かがアタックし、ルアーが水中へと引きずり込まれる。
重みが乗ったのを確認してフッキング。
魚は下へと突っ込んでいく、ドラグを出す程のサイズでは無いが、5kg位はあるだろうか。
と、いきなり何の前触れもなくテンションが抜ける。バレた。
バーブレスフックなので掛かりが浅ければバレる確立も高くなる。特に口の堅いマグロ類ではカンヌキにフッキングしていないと水中に潜って首を振った時にバレる確立も高くなる。
しっかりとフッキングしていればそんな事は無いのだが。
掛が浅かったと諦め、次の魚を狙う。

時々起きるマグロの跳ねの中には30kg近い個体も居る。船の真横でジャンプする奴も居るがヒットには至らない。
そんな時、太一君が何かを見つけてそれをルアーで引っ掛けて採ろうとしている。
何回かチャレンジしてようやくフックに引っかかったソレはどうやら魚らしいのだが、異様な風体をしている。
「それ、ホウネンエソじゃないか?」
子供の頃に見た深海魚の載っている図鑑にはチョウチンアンコウ、ミツマタヤリウオ、リュウグウノツカイと共に掲載されていた魚で見た事がある方も居る筈


いかにも深海魚といった感じの魚体


正面から見ると結構、間抜け(笑)

後に後輩の海童君が精査したところによるとトガリムネエソと判明。

深海魚の世界は深いね~

珍客に癒され、再びトップを投げる。
この日は前日よりも更にベタ凪でほぼ無風、キャストする度にほとばしる汗(笑)
休憩を入れつつ、大物を狙う。
するとパヤオの際でボイルが始まり、マグロも跳ね出した、良いサイズも出ている、これはチャンスだ!
クロペンをキャストし、スプラッシュを立ててリトリーブ、ステイさせると「ドパ~ン!」
派手な水飛沫と共にルアーが水中に沈み、ガツンとロッドに衝撃が伝わる。
フッキングしたのを確認して更に追いアワセを入れる、先ほどのサイズとは明らかに違う手応え、海面に突き刺さったラインは水を切り、ドラグが鳴る。
よし、明らかに良いサイズだあとはロッドでためて魚の体力を奪い潜った魚をリフトすれば獲れる。
そう思った矢先

「ドッパ~~~ン!!」

「跳ねた~! マグロじゃねぇ、シイラだ~!!」

一気にテンションが下がる。
もうバレても良いと思い強引に寄せるが、こういう時に限ってガッチリとフッキングしていて抜けない、しかもデカイ

数度のジャンプと突っ込みに耐えて太一君のギャフが決まったシイラは以外にデカイ




とりあえずブツ持ち


このシイラ、後に計測してみろと


尾叉長125cm、全長145cm、体重13kgの春先に釣れるサイズ。

久米島では冬から春がシイラのベストシーズンで中には20kg、30kgと言ったサイズも居り、10kgクラスは特に珍しくも無いのだが、夏にこのサイズが釣たのにはビックリ。

深海魚が浮いていたり、こんなシイラが夏に釣れたりと今年のパヤオは異変続き。
このシイラでオイラのエネルギーは切れ、ダウン、船長も他のメンバーも灼熱地獄の中既に限界に近かったので終了となりました。

動画はコチラ↓



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