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久米島を中心にルアーフィッシング、エギングをメインに活動
久米島のショア、オフショア問わず釣れる時に釣れる獲物を狙っています。
ショアフィッシングでは基本的にキャッチ&リリースですが、旬の魚を美味しく食べる事も研究中。
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2016年01月10日

シガテラ毒再び

新年早々、ブログ的には美味しいネタなのだが、実際には深刻な事態が発生したので報告を兼ねて再び検証したい。
タイトルにもあるように

シガテラ中毒が発生した。
しかも再びオイラの身辺で

先ず、シガテラ毒の発生源は予想された方もいらっしゃると思うが
シガテラ毒再び
シガテラ毒再び
シガテラ毒再び
コイツであるバラハタ(オジロバラハタも含む)

被害者はオイラのブログにも登場し、何度か一緒に釣行している久米島在住のアングラー
バラハタが釣れる度にその危険性を何度も説いて、食べないように即していたのだが、帰ってくる答えは沖縄のアングラーの常套句

「今まで何匹も食べているけど当たらないから大丈夫さ~」

ところが、である。

大型のバラハタ(3.5kg)を2日に渡って煮付けや刺身で食べ、家族全員が当たり、特に奥様の症状が酷かったそうで病院に行ったそうだ
(発症した時点で医療機関に行っても効果は無い)

その症状はドライアイスセンセーションと口の痺れ
典型的なシガテラ毒素の中毒症状

症状は軽かったものの、約1ヶ月程続いたそうだ。
そして、彼から発せられた言葉が、シガテラ毒の怖さと認識不足を象徴する言葉だった。

「症状が軽かったら、シガテラ毒と解らずそのまま過ごしている人も多いかも知れない」

これは実際にシガテラ中毒を体験した方の貴重な証言でもあり、沖縄県民を象徴する事象でもある。

「シガテラ中毒になった事も解らず、またシガテラに当たったとしても恥ずかしくて他人にその事を話せない!」

この事象から察するに沖縄では報告されている以上にシガテラ中毒になっている方が多いのではないか?

更に別の方からもシガテラ中毒の報告を頂いた
その犯人は
シガテラ毒再び
シガテラ毒再び
イッテンフエダイ
こちらもその症状は体の倦怠感、吐き気、頭痛、ドライアイスセンセーションとシガテラ毒の症状のオンパレード、そしてやはり入院
(入院しても症状が回復するのは自然に任せる他は無いのだが、何も出来ないので入院したとか)

身の回りで短期間でシガテラ中毒の報告がこれだけあるというのは・・・
過去のシガテラ毒に関しての記事はコチラ

遊遊さかな大図鑑に気になる記載がある。

「珊瑚が死滅すると周辺生物が毒化する、つまり有毒渦鞭毛藻が増えるらしい」

最近の久米島周辺の海域は赤土の流出、浚渫による海流の変化等により珊瑚の死滅が以前よりかなり進んでいる
畳石の沖にあったクマノミ城と言われていたハマクマノミのコロニーの岩礁は海流の変化により砂が堆積し、その姿を消した。
沿岸域の珊瑚も高水温により白化、その後珪藻類が付着し珊瑚と共生する褐虫藻が死滅した。

石灰藻に付着する底生性渦鞭毛藻がシガテラ毒を生成し食物連鎖によって蓄積され、それを食べた人間がシガテラ中毒を発生するというメカニズムなのだが、以前に比べてそれが顕著になってきているのではないだろうか?

シガテラ中毒の疑いのある魚種は大きさに関わらず食さないのが一番の回避要素なのだが。

残念な事に沖縄に於いてはシガテラ毒に関してはその認識はアングラーを含めて低いと言わざるを得ない。

先月号の沖縄の釣り雑誌、「沖縄釣り王国」でもその危険性に関して記事にしていたのだが、まだまだ「大丈夫さ~」のなんくるないさーの精神が沖縄では根強い。

シガテラ毒の疑いのある魚を食べるか食べないかを判段するのは釣り人自信の問題だが、他人を巻き込むとそれ相応の報いを受けるという事も頭に入れておいてもらいたい。
例えば
「料理店でシガテラ毒魚と認識があって料理として出し、それを食したお客さんがシガテラ中毒になり、その料理店を告訴した場合、(入手可能な世界最高の科学技術の水準がその判断基準とされる)という判決により敗訴となり、1000万円を超える損害賠償の支払いを命じられる可能性が高い」という事を頭に入れておいてもらいたい。
(一度、そういう判決が出た場合、それを覆す判決が出る事は難しい)

これは料理店に限らず、遊漁船に於いても船長が安易に食べられると判断してそのお客さんが当たった場合も同様の事象となるだろう。

「認識の甘さ」
これが一番怖いのである。








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この記事へのコメント
海の環境破壊でシガテラ毒が増えるんや‥


魚種によって、個体によって毒を蓄積しやすいやつがいるってことやね
Posted by げーての会々長 at 2016年01月11日 10:06
>会長
絶対とは言い切れないけど、そう言う事例があるから可能性は大きいだろうね。
シガテラ毒を研究している大学の研究室もあるだろうから詳しい事を聞いてみたいな。
Posted by ぼびぃ at 2016年01月11日 10:57
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