やっちまった・・・
物には魂が宿る
特に長年使用された物や愛着のある物、志半ばにして手放す事を余儀なくされた物。
時としてそれが自ら意思を持ったかの如き振る舞いや現象が起きる。
有名な所では
百鬼夜行などもそうだし、
釣りキチ三平では
呪いの浮きや
恨み竿など、持ち主の執念や怨念が宿った釣具の話がある。
また身近なところでは車を買い替えようとしたら急に今の車が調子悪くなったとか、PCを買い換えようと考えていたらPCがフリーズしたなど。
※とある那覇在住の有名エギンガーはPCを買い換えたら胃腸の具合が悪くなるという怪異に遭遇した!
正に今回のオイラも竿が自らの意思を持っていたかのような怪異に遭遇した。
その日、オイラは例のポイントで夜の調査をしていた
夜でもモンスターは来るのか?
夜は表層に烏賊が浮いていると聞いていたので表層から10m付近の中層を狙うが反応ナシ
ならばと、モンロー5号V2を120秒カウントダウンし、3回目のジャークで
「ドン!」と来た。
やはり夜もボトムか?
そんな事を考えつつ寄せに入る。
手応えからすると
3kgオーバーは間違いない。
烏賊が浮いたのを見計らいライトを当てるとやはり3kgはあるアカイカ系アオリイカ
あとはお決まりの如く長い堤防を延々引きずって行きランディングポイントへ
最後の詰めで事件が起きた。
限界位置まで寄せ、あとは下に下りてランディングと言う時に
「パシッ!」という音と共にラインテンションが無くなる
まさかのラインブレイク
暫し呆然とする。烏賊はモンローV2を抱きこんだままゆっくりと海底へ沈み、やがて赤茶色へ色を変えて沖へゆっくりと泳ぎ消えていった。
我に返りラインを手繰るとそこには信じがたい光景が
ロッドティップが折れている!
折れないと定評のあるZENAQのロッドが・・・
この感じだとセカンドガイドの下から折れている
ロッドが折れた時にラインブレイクした様だ。それほど変な角度で寄せた訳ではないし、3kg程度の烏賊で折れるヤワなロッドではない。
もうこの日は落胆が大きすぎて回復不可能
烏賊を逃がしたのも確かに残念だが、ロッドを折ってしまった事が非常に痛い。
思えばこのロッドでは水路のロウニンやカライワシを何本も仕留め、オフショアではシイラやカツオなども釣り、最近では自己記録歴代2位の烏賊も釣っている非常に愛着のあるロッドだった。
しかもZENAQでカスタムで作ってもらった竿なのだ。
オイラにはこの竿が自身の引き際を感じて折れた様に思えてならない。何故ならば
翌日にこのロッドが届く予定になっていたからだ。
そしてもう2度とあのような事の無い様にハンドランディング主義のオイラだが、不本意ながらこのポイントではギャフを使う事を決意した。
次からはこのロッドで4kgオーバーを狙う。
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